■切る道具 2007.8更新




「道具から入る」と、カッコばかりと言われたりもしますが、シロウトだからこそ、良い工具が必要です。

■クロスカットソー


棒状の材料をきれいに直角に切ることができます。 材料が直角に切れると、作品の出来もとてもきれいです。 ちょっと値段がはりますが、きれいな作品を作るには必需品です。本腰でやってみようという方はぜひ購入をお勧めします。

私の場合、最初にそろえた工具がこのクロスカットソーと、インパクトドライバーでした。
鋸の角度が変えれますので45度カットなどもできます。
私はRYOBI製のφ255のものを使用しています。ホームセンターで3万円位でした。チップソー(のこぎりの刃)の径が大きい程、幅の広い材料も切れます。(φ255だと幅15センチ位の板まで切れます。)

本当はのこの刃がスライドして30センチ幅まで切れるスライドタイプがほしかったのですが、高くて手が出ませんでした。
クロスカットソーは音がかなり大きいのと、のこくずが大量にでますのでマンション等ではちょっと無理です。
 

■電動丸鋸

合板等、薄物の板を切ったり、棒状の材料を長手方向に切ったりするのに使います。
 「造作用」として売られているものは、ガイドがしっかりしていて精度の必要な工作には非常に便利ですがかなり高価です。

 充電式(コードレス)丸鋸を購入しました。松下電工のMY JOYシリーズEZT502で、バッテリーがインパクトドライバーなど他の工具と兼用なのが魅力ですが、チップソー(刃物)の厚みも1ミリ程度しかなく、ちょっと非力で、安定感に欠けています。また消費電力が大きい為、バッテリーはすぐになくなってしまいます。結局手放しました。

  ブラック&デッカーの充電式丸鋸(写真下)は松下に比べてパワーがあります。(14.4V)また、チップソーの厚みも1.5ミリですのでこちらのほうをお薦めします。なんといってもコードレスなのはとてもいいです。電動丸鋸は工具を動かして使うのでコードがあるとないとで大違いです。

充電式丸鋸は基本的に非力ですので、合板を切る程度にしか使えないという前提でお考え下さい。

■ジグソー

曲線切りに便利です。丸い穴を明ける時などは非常に重宝します。もちろん直線切りにも使えますが、刃の幅が狭いのでガタガタになってしまいます。あまり小さい半径の曲線切りには向いていません。アルミ板など軟鋼板の切断も可能です。

刃物はなるべく質の良いものに取替えましょう。(特にノーブランドの安価な商品に付属している替え刃と比較すると切れ味が全く違います)

■糸ノコ盤

細かい工作用です。曲線切り用途が基本ですので、直線切りはジグソー同様ガタガタになってしまいます。

私の経験では、値段に比例して使い勝手がよくなりますので、本腰でやってみようという方には、RYOBI・HITACHIなどのメーカー品をお勧めします。
欲を言うと切断部分にエアブローがついているやつがお勧めです。

写真の機械はエアブローがなく、切粉が切断部分にたまってしまいますので口でフーフーしながら切っていますが、結構大変です。

■忘れちゃいけません 鋸(のこぎり)

レザーソー、バクマソーなどと呼ばれる替え刃式のものが使いやすく便利です。
刃が欠けたり、曲がってしまった場合、仕上がりが悪くなりますので潔くあきらめて新しい刃に交換しましょう。



■ネジ止め/穴あけ道具



■インパクトドライバー

木ネジの締め付け、穴あけに威力を発揮します。特に木ネジの締め付けにおいては打撃による衝撃を利用して、下穴なしでどんどん入ります。ビス頭が木にめり込んで入る勢いです。 1度使うと手ばなせない必需品です。

電動ドリルと良く似ていますが、インパクトドライバーは読んで字のごとく「衝撃力」を利用します。(電動ドリルとは別物と考えてください)

また、チャックの部分がワンタッチソケットになっているのも特徴で、6.35ミリの6角棒が取付くようになっていますので、ドリルとして使う場合のドリルキリは、専用のものを買い揃える必要があります。それでもワンタッチできっちり取付くので私は穴あけの場合も殆どインパクトドライバーを使っています。

インパクトドライバーには正転、逆転の切り替えがついているのも電動ドリルとの大きな違いです。

上の写真はシンコー製のもので、ホームセンターで1万円位です。下は大工さん御用達のマキタ製で、数万円します。素人が使う分にあまり大差はないと思います。

■電動ドリル/ドライバー

電動ドリルには、充電タイプと100Vタイプの2種類があります。

充電タイプ:コードが邪魔にならない、屋外でもコードを引く必要がないなどの長所の一方、100Vタイプに比べると非力ですので、厚い金属などの穴あけには向いていません。
100Vタイプ:パワーがありますので、 厚い金属などもOKです。

トルク調節(締め付け強さがダイヤルで調節できる)タイプは、ドライバービットを付けて木ネジの締め付けにも使えますが、トルク調節がついていないものをドライバー代わりに用いると、ねじ頭がつぶれてしまうので避けた方がよいと思います。

また、木ネジの締め付けの際、下穴(一回り小さいドリルで一旦穴を明ける)加工をするとスムーズに作業できます。

■ドライバーヘッド

インパクトドライバーのヘッドは、左の写真の様にチャックの部分がワンタッチソケットになっていて、6.35ミリの6角棒が取付くようになっています。

ドリルとして使う場合のドリルキリは、専用のものを買い揃える必要がありますが、それでもワンタッチできっちり取付くので私は穴あけの場合も殆どインパクトを使っています。

電動ドライバーのキーレスチャックは、下の写真のような、キーを使わなくてよいので便利です。

一般チャックは、頻繁にドリルのキリを取り替える場合などは面倒です。100Vの電動ドリルはこのタイプが多いようです。(ローコスト品の電動ドライバーもこのタイプです)

■ドリルビット

上:ワンタッチソケット(6.35ミリの6角)用のものと、下:のチャック用のものがあります。

1本づつ買い揃えると結構高くつきますので、普通に使う分には1000円程度でセット販売されているもので全く問題ありません。

■木工用と鉄工用

上の写真の左は木工用で、右が鉄工用です。

鉄工用を木材に使うと、穴はあきますが、木繊維の巻き込みがあって、穴の回りが「ささくれる」のですが、木工用を用いればきれいに穴をあける事が出来ます。「ダボ」穴や、木栓の穴加工をする場合は、木工用のキリが重宝します。

「木工用」と「鉄工用」をきちんと使い分けると、仕上がりもきれいです。

 

■ワンタッチソケットアダプター

電動ドリルをワンタッチソケットにするアダプターです。ホームセンターで買うと¥500〜¥1000はしますが、ダイソー(100円ショップ)で売っていました。安い!


■削る道具



■電動かんな

手かんながあれば十分と思っていましたが、電動かんなの威力は抜群です。広い面などを削る場合、ぐんぐん削れます。 (気をつけないと削りすぎてしまいます)

写真の上のつまみの部分を回すことによって刃の出を0.1ミリピッチで調節できます。下の写真のように刃物が回転して削ります。

表面が粗い木材もかんなをかけて、サンダーで削るととても綺麗になります。

但し、真直ぐ水平に削るのは結構大変です。そんなときは手押しカンナ盤がお薦めです。

■サンダー

サンダーには、往復して削る「オービタルサンダー」と回転して削る「ランダムサンダー」があります。

オービタルサンダーは市販のサンドペーパーを切ってつかうことが出来ます。

こちらは「ランダムサンダー」。回転して削る分効率がよく、グイグイと削れます。また集塵機能も装備されていますので削りカスが舞い上がることがありません。

ここまでは良いことずくしですが、マジックテープ付きの専用のサンドペーパーが必要となるのが難点です。

■かんな

微妙な仕上げは手かんなです。面取りなどにも便利です。

 

   


■安全 更新2005.12



■安全

電動工具は危険を伴います。一歩間違うと、指が飛んだり体が削れたり・・ 大変なことになります。

安全めがねと手袋を着用しましょう。

軍手は繊維を巻き込む可能性があり、かえって危険です。私は薄い皮製の手袋を使用しています。

■防音保護具(耳栓)

トリマーなど騒音が大きい工具を長時間つかうと、耳鳴りがします。耳栓をすると快適です。

イアーマフ、耳栓 などいろいろな呼び方があります。写真は3Mの防音保護具1310です。