■ 太陽光発電の効果




太陽光発電のしくみ では太陽光発電の知識や比較検討方法

太陽光発電の導入 では実際に太陽光発電を設置する工程を紹介しました。

ここでは実際にどのような効果が得られたかを紹介します。

 

■設置工事完了後の手続き

 

ソーラーパネルの設置工事が完了しても電力会社が売電用メーターを取り付けて
” 連携立会い”が行われるまでは発電することができません。

通常、1週間程度かかるとの話でしたが
事前に申請してもらっていたので4日後に開通しました。

↓メーターが付きました。左が買電、右が売電です。

発電が開始されると
通称パワコン(パワーコンディショナー)に発電量が表示されています。
(写真は2.0kw発電している様子)

パワコンは直流を交流100Vに変換する装置です。

我が家の場合は置き場がなかったので廊下に設置。

聞いてびっくりしましたがパワコンを動かす為には100V電力が必要なんだそうです。
良く考えれば合理的ですが、ちょっと妙な感じ。

停電の際にはパワコンの下面のスイッチを自立運転モードに切替えてやる
ことで発電電力のみで運転することが出来ます。

この際、最大電流15A(最大電力1500W)までとなります。

 

あと、ワイヤレスカラーモニターを設置しました。

ワイヤレスなのでどこにでも置けると思っていたのですが、写真のとおりコンセントからの
電源供給が必要なので、どこにでもという訳には行きません。

モニターがあれば何か良い事があるかと言うと、そうでもなく単なる自己満足です。
でも無いと楽しみがないです・・・

 

それから忘れてはならないJ-PECの補助金申請。
住民票が必要となります。

工事が終わってしばらくしたら電力会社から資料が届きます。
これを工事会社に渡してJ-PECへの補助金申請をしてもらいます。

その後、 J-PECから補助金交付決定通知書が届きます。
とりあえず、これで手続きは完了!

通知の1〜2ヵ月後に振込みが行われます。

 

■シミュレーション


ソーラーパネルのメーカーに行ってもらったシミュレーションは下のグラフのとおり

太陽高度が低い11月〜1月が最も発電量が少ない。
5月〜7月は1年の中で太陽高度が高いが6月は梅雨で晴れの日が少ない。
また、7月はモジュールの表面温度が上がるので効率が落ちる。
5月は晴れの日が多いので1年間で最も発電量が大きい。

最小値約240kwhと最大値540kwhには2倍以上の差があります。

さて、実際にはどのようになるのか?

 

■1日の変化

 

カラーモニターには各種のデータが蓄積されますので、実際の発電量を見てみましょう。

4月18日 天気:晴れ 7時位に発電開始し、17時位まで発電終了です。

上のグラフは が発電量、が消費量

下のグラフは 黄色が買電量、が売電量

上のグラフと下のグラフが一致しないのは、昼間の発電に対する自家消費がある為です。



この日の成績=発電量24.32kwh/消費量7.95kwh

この日の売電量は 21.81kwh

自家消費分を差引いた余剰電力のみが売電されるとこから逆算すると
発電電力のうち自家消費量は2.51kwhということになります。

次は 4月11日 天気:雨(一日中雨)


この日の成績=発電量4.37kwh/消費量8.57kwh

雨が降ると、殆ど発電しません。

 

■1ヶ月の変化

 

次に1ヶ月の変化です

メーカーのシミュレーションによれば3月の発電量は400.07kwh

結果は下の写真のとおり410.1kwh

きっちりと、シミュレーション値をクリアしました。

(参考までに2月もシミュレーション値:281.44kwhに対して、実績値:308kwhでクリア)

シミュレーションの値が実現されないとクレームになる可能性も高いので
メーカーとしても、固い数値を提示しているのだと思います。

従って、メーカーのシミュレーション値はある程度信頼してよいと思います。

※このグラフから晴れの日と雨の日で発電量の差がとても大きいことも良く分かります。

3月の発電量は410.1kwh、売電量は318.2kwhですので
自家消費量は91.9kwhということになります。

ちなみに売電単価は42円ですので
318.2x42=\13,344が3月の収入となります。

また、199.2kwhは電力を購入していますのでこの電力に対して通常通りの電気料金が請求されます。

尚、自家消費の91.9kwhは電力を買わずに済んだということで表に出ないですが電気代が節約されています。


■伝票

 

実際の伝票を掲載することにします。

電力量計の検針が行われると2枚の伝票がポストインされるようになります。
(従来は1枚でした)

※検針は月の途中に行われますので上記の暦月とは数値は一致しません。

下のものが売電量を示す”受給電力量のお知らせ”です。

受給電力量は378kwhで、 買取単価42円で買取料金は15,876円です。
この金額が管理人の口座に振り込まれます。

下の写真は今までどおり”電力使用量”のお知らせ

使用量は183kwhで、 料金は3,916円です。単純計算すると単価はkwhあたり21.4円

使用料金3,916円と買取料金15,876円の差額11,960円がこの月の収入となります。

前項でも記載しましたが、自家消費した90kwh程度は表に出ませんが電気代がセーブされています。

セーブされ電気代は2000円程度ですので2,000円+11,960円=約14,000円が効果額となります。

あと、よく見ると、太陽光発電促進付加金がわずかではありますが9円含まれています。
現在は太陽光発電を搭載していない家庭の方が圧倒的に多いので僅かずつでも全員から
徴収することで太陽光発電による電力を高く買い取る資金を作り出しています。

また、燃料費調整額として62.2円が請求されています。これは発電コストのUPを転嫁です。

原発の停止による発電コストUPや太陽光発電の設置促進政策により
ますます電力料金がUPすると思われます・・・


■その後 (更新2013.3)

 

毎月の発電状況を記載します。(1日〜月末の計算)

2012年
シミュレーション(kw)
実績(kw)
比率(%)

2月

281.44
308

109

3月
400.07
410
102
4月
456.75
494
108
5月
539.79
536
99
6月
466.58
454
98
7月
515.55
505
98
8月
494.1
556
112
9月
378.36
424
112
10月
340.87
391

115

11月
266.02
263
99
12月
238.85
261
109
1月
259.26
298
115
1年合計
4637.64
4900
105

1年間の累計で105%となりました。

前述のとおり、メーカーのシミュレーション値はある程度信頼してよいと思います。

シミュレーションの値が実現されないとクレームになる可能性も高いので
メーカーとしても、固い数値を提示しているのだと思います。

 

それから大切な事を記載し忘れていました。

我が家は今のところオール電化ではありません。
つまり、給湯もコンロもガスです。今後の切替えについては現在検討中です。

オール電化については別のページで紹介することにして、

とりあえずガス併用状態での収支を確認してみました。(検針日ベースの料金)

※関西電力では、節電を喚起する為に 「はぴeみる電」 というWEBサービスがスタートしました。
使用には申し込みが必要ですが このサービスを使うことで
過去2年程度の電力使用量、電気代が確認する事が出来ます。

<2011年・・・・太陽光発電導入前>
電気使用量(kwh)
電気料金(\)
ガス使用量(m3)
ガス料金(\)
小計(\)
2011/03
384
8,536
24.8
10,213
18,749
2011/04
383
8,549
26.0
10,956
19,505
2011/05
274
5,906
14.6
7,065
12,971
2011/06
228
4,852
11.2
5,745
10,597
2011/07
334
7,486
8.6
4,672
12,158
2011/08
393
9,049
7.2
4,208
13,257
2011/09
422
9,849
6.5
3,919
13,768
2011/10
336
7,692
8.3
4,704
12,396
2011/11
244
5,402
11.4
5,956
11,358
2011/12
260
5,797
17.1
8,235
14,032
2012/01
387
9,016
32.4
14,198
23,214
2012/02
296
6,669
38.7
16,014
22,683
合計
3,941
83,493
206.8
95,885
179,378

<2012年・・・・太陽光発電導入後>
買電量(kwh)
電気料金(\)
ガス使用量(m3)
ガス料金(\)
小計(\)
2012/03
212
4,617
35.9
14,957
19,574
2012/04
183
3,916
28.3
12,088
16,004
2012/05
170
3,595
14.5
6,815
10,410
2012/06
138
2,821
11.2
5,209
 
2012/07
149
3,113
10.4
5,531
 
2012/08
258
5,904
6.7
4,238
 
2012/09
278
6,392
6.2
4,014
 
2012/10
185
4,033
7.6
4,600
 
2012/11
162
3,441
11.0
5,578
 
2012/12
221
4,897
17.0
7,857
 
2013/01
334
7,709
26.4
11,217
 
2013/02
266
5,971
25.1
10,747
 
2,256
56,409
200.3
9,2851
 

太陽光発電導入の影響で、 買電量がかなり少なりました。

あと、家中の白熱電球をLED球に交換しました。
LED球の値段も以前は¥1500以上していましたが、 かなり値下がりました。

amazonで販売されているものは、送料もかかりませんし量販店より安く入手できると思います。
管理人もこれを10個程度購入しました。

電球色は少々暗く感じますが昼白色は違和感がありませんのでうまく使い分けると良いでしょう。

2013年、1年が経過しましたので年間の収支を計算してみました。

エネルギ料金
(電気+ガス)(\)
売電金額
(収入) (\)
自家消費による電気代
セーブ金額(\)24円換算
差引収支(\)
2012/03
19,574
9,492
2,208
-7,874
2012/04
16,004
15,786
1,992
1,774
2012/05
10,410
19,698
2,256
11,544
2012/06
8,030
16,170
2,088
10,288
2012/07
8,644
14,028
2,592
7.976
2012/08
10,142
16,674
3,288
9,820
2012/09
10,406
16,044
2,376
8,014
2012/10
8,633
13,398
1,632
6,397
2012/11
9,019
12,474
1,296
4,751
2012/12
12,754
8,652
1,680
-2,422
2013/01
18,926
8,274
1,728
-8,924
2013/02
16,718
8,610
2,040
-6,068
合計
149,260
159,300
25,176
35,216

うれしいことに、売電収入だけでも収支は黒字!

さらに自家消費による電気代セーブ金額を加味すると

1年間で¥35,216の収支プラス!!

つまり、太陽光発電により我が家の全てのエネルギー料金をまかなってさらにおつりがきているという事です。

4.56KWの太陽光発電で家族4人のエネルギー料金をまかなうことができました。